人生で初めて親子遠足というものに参加した。

モモちゃんは5月入所で園バス送迎なので、バスの乗降の際に担任の先生に挨拶されたことはあるが、顔も名前も覚えておらず、お友達や保護者とは顔合わせすらしてない。

だから先生・友達・保護者に少し挨拶をして、あとは思う存分モモちゃんと2人で遠足を楽しもうという気持ちでいた。

モモちゃんと2人きりで遊園地で遊ぶなんてことも、こんな機会じゃないとないからね。

遊園地につくとまず、クラスごとに分かれて自己紹介をした。

名札を見て話しかけてくれるお母さんもいたけど、大勢人がいすぎて誰に挨拶していいのかわからなかったので、挨拶の手間が省け助かった。

すると先生が

「せっかくの交流の機会ですので、良かったら皆さん一緒にお弁当食べて下さいね

と仰った。

自由行動になり、モモちゃんにこれからどうしようか聞くと

わからない

と言いながら、ひたすら自分のクラス集団についていこうとする。

モモちゃんは先生の言う通り、クラスの皆で一緒にお弁当を食べたいのだろう。

 

「ママは、モモちゃんと2人で色んなアトラクションに乗ったり、お弁当食べたりしたいと思ってたんだけど、モモちゃんは嫌?」

と聞くと、当惑した様子で、お友達がいいと。

お友達かぁ・・・。

モモちゃんのお友達を作るために、私は意味のない世間話を誰かとしたり、集団行動をしなければならないのか。

クラスの人たちが、広場にレジャーシートを広げお弁当を食べ始めたので、その場所から近すぎず遠すぎずの場所で私とモモちゃんもお弁当を食べ始めた所・・・

 

近くにいたお友達が、モモちゃんにお菓子を差し出してくれた。

「モモちゃん、これあげる」

するとモモちゃんはお菓子と正反対の方を向き、何の反応もしない。

私が「モモちゃん、お友達がお菓子くれるって」

とせっつくと、ようやく顔を上げ、困ったような顔で子供の手からお菓子を奪い、無言のモモちゃん。

「ありがとうは?」と言うと、またもやそっぽを向いたまま小さな声で「ありがとう」

そして、友達が自分の親の元へ去ると、内心お菓子をもらって嬉しかったモモは、うつ向いたままニコっと笑った。

 

そんな事が何度か続き、

「モモちゃん、そんなことしてると友達から嫌われるよ

と言ったら、自分でもわかっていた様子で大泣き。

わかってるけど、そういう態度になっちゃうんだよね。

 

その後は勇気を振り絞って、友達に「いれて」と言っていたが、声が小さすぎるのもあり仲間に入れてもらえず。

お友達が欲しいけどできないモモちゃんは、お弁当も半分以上残し、ママと2人で遊ぼうよ、アイスでも食べようよと誘っても首を縦に振らず、一人呆然と立ち尽くしていた。

 

おさげの女の子が走ってモモに近づいたかと思ったら

「モモちゃん、一緒に滑り台行こう!」

「うん!」

モモはとてもうれしそうに、得意の欽ちゃん走り(表現が古いけどこれしかない^^;)でおさげの女の子と一緒に滑り台へと向かって行った。

私もそのおさげの女の子のお母さんとは気が合い、楽しくお話していると、おさげの子は別の友達に誘われ他の遊具へ行き、一人残されたモモちゃんが私の元へ戻ってきた。

充実した笑顔で。

 

どうやら、せっかくできたお友達が去ってしまったことより、一瞬でもお友達が出来たことが相当嬉しかったらしい。

それからは、私と2人だけでも楽しく遊んでくれたモモちゃん。

帰る際にはおさげの子がモモちゃんと手を繋いでくれて、私はその後ろを歩いた。

良かったね、モモちゃん。

 

親子遠足は、親子で楽しむ遠足じゃなくて園の友達や保護者と仲良くなる遠足なんだね。

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