ホワイトデー

ホワイトデーの前日、学校から帰宅したタロヤが突然

タロヤタロヤ

ママ、明日彼女にプレゼントするお菓子、一緒に作ってくれない?

と頼んできた。

「何?ホワイトデーのお返しを手作りするの?」

そう、とうなずくタロヤに

「いや、ホワイトデー手作りって・・・買いなよ。手作りするくらいなら、コンビニに売ってるプレゼントの方が彼女も喜ぶと思うよ。既製品買いなよ」

と説得したものの、頑として手作りにこだわっている様子で、今から材料を買ってくるという。

 

彼氏の手作りお菓子って・・・食べたくないなぁ(^^;

脳裏によぎったのが、タロヤが満面の笑みで「これ、お母さんと一緒に作ったんだ」と彼女に手作りお菓子をプレゼントする姿。

中学生とはいえ、どんなマザコン男だよ。

 

もしかしたら、そんなことは気にせず喜んで受け取ってくれる彼女かもしれないけど、私は手伝う気が起きなかった。

タロヤはホットケーキミックスで作れる簡単なレシピを選び、その材料を買い出しにスーパーへ。

帰宅後は、オーブンの使い方だけ私に聞いて、あとは全部自分で調理した。

 

 

出来上がりを試食したところ、はじめて作ったにしては上出来だった。

 

 

「誰にも見せないでね」彼女からの手紙

 

とある朝、出掛けようと靴を履いていたら、4歳のモモが「何か落ちてる」と丸めてあった紙を拾った。

そんなゴミ汚いから捨てようと言っても、モモは海賊の手紙でも拾ったかのように何が書いてあるのか気になる様子。

ほかっておいたら、「ママ!何か書いてあるよ!」と見せてきた。

そこには

「タロヤへ 誰にも見せないでね! 彼女より」

と書いてあった。

おいおい、彼女からの手紙じゃないか。

クシャクシャに丸めて玄関にポイとは可哀想に・・・。

 

お父さんなら、彼女の気持ちを考慮して読まずに捨てたんだろうけど、私は遠慮なく読んだ。

「本当は直接会って伝えたかったんだけど、人がいて話せなかったから、手紙に書くね」

人がいたら話せないことを手紙に書いたのか。

 

そんな手紙やっぱり読んではダメなんじゃと思いながら、続きを読んだ。

「電流の事、教えてくれてありがとう。ようやくきちんと理解できたよ」

というような事が書いてあった。

 

なんだ、勉強のことか。

タロヤ人に勉強を教えるなんて苦手そうなのに、頑張って彼女に教えてるんだな。

そんなお礼すら、人前では離せないくらいの照れ屋さん同志なんだなと、少しホッコリした。

スポンサーリンク

 

Share