スポンサーリンク
スポンサーリンク

友達を避ける理由

玄関のチャイムが鳴ると、中学生のタロヤが逃げるようになった。

前々からタロヤとチャラの友達はよく家に来ていたけれど、ある時からタロヤは「チャイム鳴っても出ないで!」と言う。

チャイム鳴らすのはタロヤの友達だけじゃなく居留守なんか使えないと話し、嫌いな友達でもできたのか聞いた。
「友達と仲悪くなったんじゃない。

自分の宿題を全部僕にやらせようとしてくる人が来るようになって、嫌だ」

自分の宿題をタロヤにやらせる?!

「凄いじゃん!

自分の宿題をやらせるって、タロヤその人に頭良いと思われてるんだよね?!」

中学2年生になってから一気に成績が伸びたタロヤが、同級生からも頭良い方だと認識されているのかと嬉しくなった。

数字だけ見ても嬉しかったけど、こうして他の人からも認められているんだと思うと、より実感が増す。

うちのタロヤをそんな買ってくれてる人ならちょっとくらい手伝ってあげてもいいんじゃないかな、ふふっと上機嫌になった。

「・・・違う・・」

「ん?何が違うの?

タロヤの成績が悪いと思って、宿題全部間違っててもいいからタロヤにやらせようとしてるの?」

なんだぁ、とりあえず誰でもいいから宿題やってほしいということなのかと落胆した。

「・・・違う・・」

そう言い残し、タロヤは自室に籠った。

その後しばらくすると、タロヤはチャイムを気にしなくなった。

問題は解決したようだった。

スポンサーリンク

シェアする

スポンサーリンク