次男を妊娠していた頃、私の父が病気になった。

数か月後に手術することに。

その手術の日は、出産予定日の2週間程前だった。

私の出産と父の手術がよりによって同時期だなんて

大変なことになったねーと家族で話している最中

母が、突然閃いたようにこう言った。

お腹の赤ちゃんは、お父さんの生まれ変わりかも知れないね✨」

 

唖然として言葉が出なかった。

生まれ変わりって、まるで手術失敗するみたいじゃないか。

その場にはお父さんもいて、神妙な面持ちでうつむいた。

 

これはいかんと思った私は

「まだお父さん生きてるから、そんな事言っちゃだめだよ」

とフォローしようと頑張った。

でもその言葉がフォローになったのか、ますます父を追い詰めたのか、よくわからない。

 

 

それから月日が経ち

父の手術よりも先に、私は次男を出産した。

いくらなんでも、生きてるうちから生まれ変わるのはおかしいので

次男が父の生まれ変わりと思う話は、しなくなった。

 

生まれた赤ちゃんを見て、父は

「赤ちゃんが希望に見える」

と言った。

 

その後、父の手術も無事に終わり病気も完治。

 

次男は、はじめは旦那似だと思っていたのが

1歳を過ぎたあたりから段々と私の父に似てきて

今では、私の父を知っている人に会うと

「あら、おじいちゃんにそっくりだね!」と言われる程。

 

この間父に、次男は父に似ているという話をしたら

「まぁ、もうちょっとで生まれ変わりになるところだったからね!はははっ」

と笑っていた。

面白かった。